2017/06/07
●大和富士断髪式
 去る平成二十九年五月二十八日午後六時より、メイプルイン幕張の二階式場において、阿武松部屋五月場所千秋楽打ち上げパーティーに先立ち、大和富士の断髪式が執り行われた。

 二階ロビーの受付手前では、大銀杏姿の大和富士がハサミを入れてくださる方々を出迎えていた。会場にはお馴染みKAYOさんの奏でるアルパの調べが静かに流れている。定刻の六時、用意された百席ほどの椅子もほぼ埋まり、準備が整ったところで大和富士が入場、親方とともに皆様に一礼、金屏風の前に設えられた椅子に着席し、部屋の後輩若山の司会により開式となった。

 まず司会より以下のように大和富士のプロフィールが紹介された。

    ◇            ◇             ◇

大和富士充(やまとふじ みつる)本名大和充(やまとみつる)32歳。広島県広島市出身。小学校1年生から柔道を始め、柔道の名門、宮崎県の延岡学園高等学校に入学し、佐藤嘉剛(さとうよしたけ)先生のご指導のもとで、高校3年の時には、100s超級で全国ジュニア3位、インターハイ個人ベスト8、国体で3位に入賞しました。

 延岡学園高校から明治大学に入学し、強豪の柔道部で1年からレギュラー入りしましたが、2年生後半で中退をしました。大学を辞め、両親の負担にならないようにと次のことを考えている時に、偶然、テレビの『おかみさん特集』を観た母の廣子(ひろこ)さんに、大きな体を生かし、大相撲の世界を勧められたことが、阿武松部屋に入るきっかけとなり、平成16年11月に入門となりました。

 入門後は柔道と相撲の違いや、首の怪我に苦しみながらも、平成26年3月場所では幕下西2枚目まで番付を上げるなど、関取まであと1勝というところまで何度もいきました。入門以来13年に渡り、皆様に応援していただきました大和富士ですが、本日断髪式をさせていただくこととなりました。

    ◇            ◇             ◇

 引き続き断髪の儀に移り、阿武松部屋名誉顧問習志野市長宮本泰介氏、阿武松部屋名誉顧問前習志野市長荒木勇氏、衆議院議員富田茂之氏、防衛大臣政務官衆議院議員小林鷹之氏代理藤原隆太氏、千葉後援会会長鈴木喜代秋氏、東京後援会会長黒須弘道氏、名古屋後援会役員西山研氏、町田後援会代表小山修氏、公益財団法人日本相撲連盟専務理事大野孝弘氏、大和富士が就職する小島建興株式会社取締役会長小島豊氏代理熊谷尚義氏、東京都相撲連盟会長代行板倉利和氏、東京都相撲連盟副会長佐久間幸一氏、新日本プロレス第74代IWGPヘビー級タッグチャンピオン天山広吉氏、中山大三郎事務所代表中山三佐子氏、個性心理学研究所所長弦本将裕氏、女優白石まるみさん等が、次々とハサミを入れていき、かつて稽古をともにした元益荒海黒澤幸太氏、元丹蔵寺下隆浩氏、元大瑠璃斎藤拓也氏、元能登櫻島和也氏、元幕張福本孝史氏、そして現役力士として、阿武咲関が敢闘賞受賞でまにあわなかったため、阿夢露が代表してハサミを入れた。

 そして最後に大和富士の母大和廣子さん、父大和融氏がハサミを入れ、阿武松親方が止めバサミを入れ、高々と髷を披露して断髪の儀は終了した。

 引き続き後援会野川律子様、千葉後援会高山貴子様、福岡レイワールド所屬MCレポーター井上志帆子様、そして最後におかみさんから花束が贈呈された。

 最後に挨拶に立った親方は、「同じ柔道出身者としてなんとしても関取にしてあげたかったが、あと一歩というところでそれが叶わなかったのは私の責任と痛感しています。大和富士は部屋長として私に本当によく怒られましたが、それも含めこれまでの相撲人生で得たことは、今後の人生において必ず生きてくると信じます。皆様方にはこれまでのご支援に深く感謝致しますとともに、今後とも大和富士を宜しくお願い申し上げます。」と述べ、挨拶とした。

 最後に司会より、閉式の辞が述べられ大和富士の断髪式は終了した。

 千秋楽最後の一番。花道の奥にはその一番を見届ける親方の姿があった。親方の姿を確認した大和富士は、全力で最後の一番を取り切りみごと白星をあげて親方の気持ちに答えた。最後となる花道をさがっていくと、そこには親友の高安関が花束を持って待っていた。その花束と、前日横綱日馬富士を破って大関を決めた一番で獲得した賞金の一部を餞別として手渡された大和富士は、あたりをはばからず号泣した。

 平成二十九年五月二十八日、この千秋楽の一日を大和富士は生涯宝として忘れることはないであろう。

貴乃花親方から送られた花 駆けつけてくれた阿武松部屋OBたちと
受付の模様 KAYOさんのアルパの音色に迎えられる
お集まり下さった方々 大和富士入場
司会を務める若山 最初にハサミを入れる宮本泰介習志野市長
阿武松部屋名誉顧問前習志野市長荒木勇氏 衆議院議員富田茂之氏
防衛大臣政務官衆議院議員小林鷹之氏代理藤原隆太氏 千葉後援会会長鈴木喜代秋氏
東京後援会会長黒須弘道氏 名古屋後援会役員西山研氏
町田後援会代表小山修氏 公益財団法人日本相撲連盟専務理事大野孝弘氏
大和富士が就職する小島建興株式会社取締役会長小島豊氏
代理熊谷尚義氏
習志野市教育長植松榮人氏
習志野市生涯学習部部長井澤修美氏 東京都相撲連盟会長代行板倉利和氏
   
東京都相撲連盟副会長佐久間幸一氏 袴田治療院院長袴田貴人氏
   
明治大学相撲部総監督小川清彦氏 有限会社千秀堂坂井教仁氏
   
新日本プロレス第74代IWGPヘビー級タッグチャンピオン天山広吉氏 中山大三郎事務所代表中山三佐子氏
   
株式会社玄米酵素東京支社長遠藤優一氏 個性心理学研究所所長弦本将裕氏
   
女優白石まるみさん 元益荒海黒澤幸太氏
   
元丹蔵寺下隆浩氏  元大瑠璃斎藤拓也氏 
   
 元能登櫻島和也氏  元幕張福本孝史氏
   
 阿夢露が労をねぎらう  大和富士の母大和廣子様
   
 大和富士の父大和融氏  阿武松親方が止めバサミを入れる
   
 師弟で皆様に感謝を込めて一礼 花束を贈呈する野川律子さん 
   
 花束を贈呈する高山貴子さん 花束を贈呈する福岡レイワールド所屬MCレポーター井上志帆子さん 
   
 おかみさんから花束を頂き感無量の大和富士 阿武松親方が皆様に感謝のご挨拶 
  
大和富士の大銀杏 
●平成二十九年五月場所千秋楽打ち上げパーティー開催される
 大和富士断髪式に引き続き六時四十五分より、同じくメイプルイン幕張一階大広間会場で、阿武松部屋五月場所千秋楽打ち上げパーティーが開催された。
 司会は主催した東京後援会の小杉武志氏にバトンタッチ。小杉氏の開式宣言によりパーティーは開幕した。

 まず東京後援会会長黒須弘道氏が挨拶に立ち、多くの方々が駆けつけてくださり、盛大にパーティーが開催されたことを謝し、この頃の相撲人気は稀勢の里の横綱昇進、この度の高安の大関昇進と日本人力士の活躍も大きな原因ではないかとし、阿武松勢も阿武咲関の敢闘賞受賞、武政の三連敗のあと四連勝などによって盛り上がったが、今後力士諸君は一勝の重みということをしっかり感じつつ頑張ってほしいとエールを送った。

 次に来賓挨拶として宮本泰介習志野市長は、先ほどの大和富士の断髪式では、特にお父さんお母さんの涙に感動した。阿武咲関の好成績敢闘賞受賞は、引退に花を添えたと思う。これまでの父母、そして師匠阿武松親方はじめ多くの方々への御恩を忘れることなく第二の人生で頑張ってほしいと述べた。

 次に衆議院議員富田茂之氏は、読売新聞において白鵬関とともに阿武咲関が大きく紹介されていたことにふれ、今場所の活躍は目を見張るものがあり、場所前に激励会をした甲斐があったと会場を笑わせ、今後もしっかりと応援していきたいと述べ挨拶とした。

 次に公益財団法人日本相撲連盟専務理事大野孝弘氏は、これから大和富士の名司会振りが見られないのは寂しいが、今後は社会人としてしっかり活躍してほしい。部屋としては十両に手が届く力士が出てきており、皆で大いに盛り上げていきましょうと述べて挨拶とした。

 次に前中泊町長小野俊逸氏が挨拶に立ち、阿武咲関が敢闘賞を取れたのは、勝った相撲は勿論、負けた相撲も前に出る良い相撲であったからで、相撲協会は見る目があると述べて、一同を笑いに包んだ。町長としても、また阿武咲後援会長としても一線を退くが、新たな町長を中心に引き続き阿武咲関、そして阿武松部屋を応援するのでよろしくと述べた。 最後に明治大学相撲部総監督小川清彦氏が挨拶に立ち、大和富士が柔道の世界から大相撲の世界に入っていくには、相当な勇気がいったはずである。関取にはなれなかったが、その勇気やチャレンジ精神は今後大いに役に立つと思う。今後も阿武松部屋を応援していきたいと述べた。

 引き続きその他の来賓の方々が司会より紹介された。

 ここで阿武松親方が挨拶に立ち、「大和富士は先ほどの皆様方の暖かいハサミ入れを、生涯忘れぬことと思う。今場所は白鵬がここ一番の集中力とうまさでみごと優勝したことは感服に値する。わが部屋では阿武咲が、新入幕で十勝すれば敢闘賞という協会の内規により受賞した。私は三度十両に跳ね返され、その後速攻相撲を身につけてやっとの思いで三賞を受賞し三役になったことを思えば、新入幕での敢闘賞は立派であるが、けっして慢心することなく、さらなる成長を期して稽古に励み上を目指してほしい。武政は体は小さいが相手を崩す相撲が身についてきており、十両にあがることも夢ではない。慶天海もいよいよ再十両へ向け始動しており、阿夢露はケガにより不本意な場所であったが、まだまだやるとの決意も新たにしており、他の力士も頑張っているので、今後とも旧倍の応援を宜しくお願いします。」と述べた。

 続いて力士成績発表ならびにご祝儀贈呈。まず東京後援会長黒須氏より、親方・おかみさんはじめ各力士、そして床貴、床雄にご祝儀が贈呈された。ついで千葉後援鈴木会長より、同じく全員にご祝儀が贈呈された。

 引き続き阿武松部屋名誉顧問荒木勇習志野市前市長の御発声で乾杯、会食に移った。

 この日は大和富士の断髪式、そして阿武咲関の活躍があって会場は大盛況。親方・おかみさんも各テーブルを精力的に廻り、力士達もチャンコやお酒の給仕に大忙しであった。

 宴もたけなわというところで恒例のビンゴゲームが、お馴染み篠原の元気の良い司会で始まり、多くの方々へ景品が配られた。
 ビンゴゲームで盛り上がる中、整髪のために中座していた大和富士こと大和充氏が、背広姿で再登場すると、会場からは盛大な拍手と大きな歓声があがった。

 大和氏は気分一新挨拶に立ち、「本日最後の一番を、花道奥で親方が見守ってくださり、また高安関からは労いの言葉とともに花束や餞別を頂いたことは、生涯の宝として忘れません。これからは小島建興株式会社取締役会長小島豊氏のお世話になり、専修大学相撲部OBの熊谷尚義氏のもとで頑張っていきたいと思います。相撲人生で思い出すことは、親方から怒られ続けたことですが、それはこれからの第二の人生で生きると思っています。皆様本日は本当にありがとうございました。」と述べた。

 ここで両国国技館での警備等の仕事で遅れた不知火親方・小野川親方が到着し挨拶に立ち、それぞれ皆様の日頃の応援を感謝し、今後のますますのご支援をお願いして挨拶とした。

 そして不知火親方から「実はただいまNHKの吉田・厚井両アナウンサーと一緒に両国から参りましたので、ご両人をご紹介します」と両アナウンサーが紹介され、吉田アナは本日の大和富士千秋楽の感動的な花道での涙を、まさに臨場感溢れる実況中継のような語りで紹介し、大和富士との思い出などを語った。厚井アナはこれまで千葉放送局勤めで阿武松部屋とは深くお付き合いをさせて頂いたが、広島放送局への移転となり、大和富士と同じ地域での仕事をすることになったのも奇しき因縁であり、地域は離れたが今後も阿武松部屋を応援していきたいと抱負を語った。

 二人のアナが名調子で語っているところに、敢闘賞授賞式で遅くなった阿武咲関が入場し、会場は大きな拍手に包まれた。
 吉田アナはさっそく阿武咲関にマイクを向け、テレビ中継でのインタビューよろしく「放送席放送席、敢闘賞を受賞した阿武咲関にお伺いします。」と始まり、受賞した感想などを聞いた。阿武咲関は「敢闘賞を受賞できたのも、皆様のお陰であり、心から感謝致します。今後さらに精進を重ね、より上を目指して頑張りますので、応援よろしくお願いいたします。」と述べた。

 このあと阿武咲関は親方とともに会場の各テーブルをまわり、皆様にご報告ご挨拶を申し上げた。

 大変盛り上がった打ち上げパーティーもいよいよ閉式、東京後援会副会長三谷直司氏の三本締めによって中締めとなった。

 親方・おかみさん、そして阿武咲関を初めとする各力士がお見送りをする中、お集まり頂いた多くの方々が力士達に握手をしながら帰路に立たれたが、ことに印象的だったのは今場所ケガで不調であった阿夢露に、「頑張れよ」「頑張ってください」と多くの方の激励があったことである。これを力に今後再び関取の座に戻るために、しっかりと精進してくれるに違いない。

   
司会の東京後援会小杉武志氏。おかみさんがサポート 東京後援会会長黒須弘道氏が挨拶
   
宮本泰介習志野市長挨拶 衆議院議員富田茂之氏挨拶
   
公益財団法人日本相撲連盟専務理事大野孝弘氏挨拶 前中泊町長小野俊逸氏挨拶
   
明治大学相撲部総監督小川清彦氏挨拶 阿武松親方挨拶
   
黒須会長からご祝儀を頂く阿夢露 ご祝儀を頂く武政
   
慶天海 鐵雄山
   
末川
   
鈴木会長からご祝儀を頂く若山 篠原
   
勇磨 滝口
   
千田 光内
   
床貴 沖田
   
乾杯の御発声は荒木勇阿武松部屋名誉顧問 寺下を囲んで。右端は中山大三郎夫人三佐子さん
   
お給仕をする千田 親方・阿武咲関と歓談する埼玉栄高校相撲部山田監督
   
チャンコ当番の勇磨と滝口 お給仕をする光内
   
若山と元益荒海の黒澤氏 蘇と元大瑠璃の斎藤氏
   
阿夢露と井上志帆子さん 慶天海とファンの方
   
武政を囲んでハイポーズ お馴染み弦本氏・白石さん・KAYOさん
   
不知火親方のご挨拶 小野川親方のご挨拶
   
吉田アナの軽妙なご挨拶 厚井アナのご挨拶
   
実況中継のインタビューを再現する吉田アナと阿武咲関 阿武咲関が敢闘賞受賞を報告
   
敢闘賞のトロフィーと楯 黒須会長からご祝儀を頂く
   
ビンゴゲームの司会をする篠原 阿光と元能登櫻島氏
   
ビンゴの番号を知らせる末川 沖田と女性ファンのツーショット
   
ビンゴ一番乗り ビンゴの賞品をいただく
   
習志野産のサツマイモで作った芋焼酎「阿武松」も賞品に 鐵雄山と床雄
   
賞品をお渡しする勇磨 整髪して会場に戻った大和氏がご挨拶
   
親方から高安関からの餞別を渡される大和氏 おかみさんから高安関からの餞別のエピソードが披露される
    
大和氏よりこれから上司となる熊谷尚義氏が紹介される  大和氏と天山さん
   
 親方・西本氏・大和氏  東京後援会副会長三谷直司氏の中締めのご挨拶
   
 お見送りをする親方とおかみさん  お見送りをする阿夢露に多くの方が激励の言葉をかけた
   
 お見送りをする力士たち  

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