2014/01/30
 去る平成二十六年一月二十六日、一月場所千秋楽阿武松部屋打ち上げパーティーが、メイプルイン幕張で開催された。
 会場には、アルパ奏者Kayoさんが奏でる美しい音色に誘われるように、多くの方々が詰めかけた。
 打ち上げに先立ち大瑠璃の断髪式が執り行われたが、その模様は別項に譲る。断髪式に引き続き、打ち上げパーティーに入った。
 まず開催担当の千葉後援会熊倉副会長が挨拶に立ち、会場に駆けつけて下さった多くの皆様に御礼を述べられ、引退する大瑠璃に対し、これまで親方・おかみさん、さらに多くの方々から頂いたご指導を胸に、今後の第二の人生も頑張ってほしいと激励した。
 次に宮本泰介習志野市長は、出場十八名中十二名が勝ち越し、今場所デビューの鳴海も一番出世を果たすなど、阿武松勢のめざましい活躍を賞賛し、さらに昨年市内の野球少年達の体力向上のために、阿武松部屋に一役買って頂いたことを謝すとともに、今後も地域との交流をお願いしたいと述べた。
 また公益財団法人日本相撲連盟専務理事大野孝弘氏は、今場所の各力士の活躍、とりわけ怪我を克服して再十両入りを確実にした阿夢露の努力を賞賛するとともに、部屋全体に活気が出てきて盛り上がっており、今後が楽しみと述べた。
 引き続き来賓紹介。挨拶をされた三方を始め、習志野市議会議員宮本博之氏、同帯包文雄氏、町田後援会小山修氏、東京都相撲連盟副理事長佐久間孝一氏、専修大学相撲部監督蒲田重勝氏、中日ドラゴンズヘッドコーチ森繁和氏、個性心理学研究所弦本将裕氏、女優白石まるみさん、落語家桂米助師匠が紹介された。
 続いて力士成績披露ならびにご祝儀贈呈。千葉後援会から親方・おかみさんはじめ全力士・床雄にご祝儀が贈呈された。
 ここで親方が挨拶に立ち、まず本日打ち上げに駆けつけて下さった多くの方々に心からの御礼を申し上げた。さらに今場所を総括し、まず両関取には、まだまだ老け込むには早すぎで、再入幕をめざす気魄を持つよう奮起を促した。また十両復帰を確実にした阿夢露の努力を讃え、新入幕を見据えてさらに努力するよう求めた。最後に幕下陣が相当力を付けてきたので、その中から近い将来幕内上位で暴れまくる者が出るよう、しっかりと指導していきたいと決意を述べた。
 続いて衆議院議員富田茂之氏が乾杯の挨拶に立ち、今場所は好成績であったが、そうでない場所もあり、皆様方には良いときも悪いときも、本日のような熱い声援を是非ともお願いしたいと述べ、力強く乾杯した。
 会食では、今場所は好成績の力士が多く、あちこちで力士達を囲んで和やかに歓談する姿が見られた。やはり部屋が上昇気流に乗っているときは、力士は勿論、応援する皆さんの表情や動きが全然違う。明るく活気に満ちているのだ。この雰囲気をさらに盛り立てていきたいものである。
 パーティーもたけなわというところで、恒例のジャンケン大会。今回も株式会社モントレックス様より高級女性用腕時計が提供され、勝ち進んだ幸運の女性が、最後に大道関に勝ってみごと獲得した。
 続いてビンゴ大会。これまで司会は大瑠璃が務めていたが、若山がバトンタッチ。はりきって司会を務めていたところ、大瑠璃こと斎藤氏が整髪を終えて再登場、挨拶を終えて飛び入りで司会の座を奪還。例の元気の良い声を張り上げた。
 大変盛り上がったパーティーもいよいよお開き。締めのご挨拶を千葉後援会役員広瀬博氏よりいただき、同氏の一本締めをもって無事終了した。
アルパ奏者のKayoさん。アルパは南米パラグアイの楽器 司会は大和富士
熊倉千葉後援会副会長ご挨拶 宮本習志野市長ご挨拶
日本相撲連盟専務理事大野孝弘氏ご挨拶 親方挨拶
衆議院議員富田茂之氏の御発声で乾杯 恩師である大野氏、佐久間氏の激励を受ける大道関
ファンの方と談笑する阿武咲 本場所絶好調だった篠原
蒲田専修大学相撲部部長と語る藤本 今年阿武松部屋入門予定の滝口君。親方と固い握手。
天津・鳴海はチャンコ番 ファンの方と記念撮影する丹蔵
再十両を決めファンに祝福を受ける阿夢露 チャンコを配る阿光
ファンの方に勝ち越し報告?大和富士・蘇 大瀬海と蒲田夫人
ファンの方と記念撮影する慶天海 チャンコを作る末川。お味はいかが
米助師匠と談笑するおかみさん 若山と床雄
ファンの方々に囲まれる能登櫻 中日ドラゴンズヘッドコーチ森繁和氏も駆けつけてくださる
やさしい音色を届けてくれたKana 女優白石まるみさんとお友達
若荒雄関と大野氏。真ん中は若荒雄関のお母さん 大道関とのジャンケン大会
見事ジャンケンに勝って高級腕時計をゲット 米助師匠を囲んで
大瑠璃からビンゴの司会を受け継いで張り切る若山 鐵雄山。今場所から四股名を変えて心機一転頑張るぞ。
親方。富田衆議院議員と米助師匠と何か深刻な話? みごとビンゴのキッズ阿武松吉岡幸樹君
千葉後援会役員広瀬博氏の御発声で一本締め ファンの方々をお見送りする親方とおかみさん
 一月場所阿武松部屋打ち上げパーティーに先だち、大瑠璃の断髪式が挙行された。大銀杏を結った大瑠璃が神妙な面持ちで設えられた椅子に腰を下ろすと、司会の大和富士より断髪式開式が宣言された。
 まず大和富士より、以下のように大瑠璃のプロフィールが紹介された。



       ◇            ◇           ◇
 《大瑠璃拓也プロフィール》
 大瑠璃拓也、本名斎藤拓也、栃木県塩谷郡塩谷町出身。
 小学校では野球、中学校ではバスケットボール部でした。
 相撲との出会いは、小学校四年生の時町の相撲大会に参加し、その大会で勝つことが出来、相撲が面白くなり町の道場に通うようになったことからでした。
 中学時代もバスケットボール部に籍をおきながら、相撲の全国大会にも出場しており、栃木県黒羽高等学校に進学してから本格的に相撲を始めました。黒羽高校でインターハイや国体に出場するなどの成績を残し、専修大学に進みました。
 専修大学で4年間、相撲に集中して取り組んでおりましたが、自分で納得の出来る成績が残せず、このままで相撲をやめることはできないと思い、大相撲の世界に入りましたのが平成16年3月でした。
 番付を上げていく中で、肉離れなどの怪我は何回もありましたが、平成21年5月場所で自己最高位の幕下45枚目になったあと、22年の11月場所で右膝の前十字じん帯を断裂する怪我をし、復帰まで約1年を要しました。
 明るく誠実な人柄の大瑠璃は、皆様にたくさんの応援をしていただきながら、今場所まで頑張ってまいりましたが、この度引退をさせていただくことになりました。

       ◇            ◇           ◇

 続いて断髪の儀に移り、まず始めに宮本習志野市長がハサミを入れ、ついで衆議院議員富田茂之氏、町田後援会代表小山修氏、大瑠璃の恩師日本相撲連盟専務理事大野孝弘氏、東京都相撲連盟副会長佐久間幸一氏、旭栄食品株式会社社長蒲田重勝氏、千葉後援会副会長熊倉一夫氏と続き、以下千葉後援会役員宮本博之氏はじめ同役員の方々、中日ドラゴンズヘッドコーチ森繁和氏、個性心理学研究所弦本将裕氏、女優白石まるみさん、落語家桂米助師匠、そして黒羽高校や専修大学時代の先輩・同級生・後輩、さらにお世話になった多くの方々が続いた。
 部屋関係者では阿武松部屋OBで大瑠璃と同期の元益荒海黒澤幸太氏、大道関、若荒雄関、丹蔵、藤本、能登櫻がハサミを入れ、最後に家族である父斎藤隆氏、兄斎藤隆一氏、姉和田裕子さんと続き、親方が止めバサミを入れ、切り取られた大銀杏が高々と掲げられ、断髪の儀は終了した。
 ここで花束贈呈。おかみさん、千葉後援会高山貴子さん、力士代表阿夢露、野川律子さんから、花束が贈呈された。
 続いて親方挨拶。阿武松親方は大瑠璃の誠実な人柄によって、本日このように多くの方がお集まり下さり、断髪式に立ち会って下さった。新たな道においても、その誠実さを忘れずに頑張ってほしい。皆様方には今後とも斎藤をご支援の程宜しくお願いします、と述べて挨拶とした。
 ここで大瑠璃は整髪のためいったん退席。
 整髪を終え背広姿で再登場した斎藤氏は挨拶に立ち、相撲界に入り多くのことを学び、とりわけ親方の弟子となったことは生涯の宝であり、これまでおかみさんはじめ部屋の力士たち、そして後援会や関係者の皆様よりいただいた御恩に報いるためにも、今後新たな道でしっかりと精進していきたいと、力強く述べた。
 続いて千葉後援会・九州後援会・大阪後援会・名古屋後援会・東京後援会、さらに蒲田重勝氏・元武双山藤島親方以下多くの方々からのご祝儀が、斎藤氏に手渡された。
 また常に阿武松部屋を応援して下さっている落語家桂文福師匠からの祝電が、おかみさんより披露された。おかみさんはこみ上げてくる涙を必死にこらえながら、暖かい中にも力強い心のこもった電文を読み上げた。
 最後にキッズ阿武松の吉岡桂祐君が、満面の笑顔で斎藤氏に花束を渡すと、会場から大きな歓声が沸き起こった。
 こうして無事大瑠璃こと斎藤拓也氏の断髪式は終了した。斎藤氏十年間本当にご苦労さまでした。

断髪式の前に家族で記念撮影 神妙な面持ちでイスに着席
まず宮本習志野市長がハサミを入れる 富田衆議院議員
町田後援会代表小山修氏 恩師である大野孝弘氏
東京都相撲連盟副会長佐久間幸一氏 旭栄食品株式会社社長蒲田重勝氏
千葉後援会副会長熊倉一夫氏 森繁和氏
桂米助師匠 個性心理学研究所弦本将裕氏
女優白石まるみさん 元益荒海、黒澤幸太氏
大道関 若荒雄関
丹蔵 藤本
能登櫻 父斎藤隆氏
兄斎藤隆一氏 姉和田裕子さん
最後に親方が止めバサミを入れる 後援会野川さんより花束を贈呈される
親方は今後も誠実さをと、はなむけの言葉を贈った。 万感の思いを込めて最後のご挨拶をする齋藤氏
米助師匠今日は右に左に大活躍 キッズ阿武松の吉岡桂祐君から花束のサプライズ
熊倉副会長が代表して皆さんからの最後のご祝儀贈呈 若山からマイクを奪還して急きょビンゴの司会。最後のサービス
大銀杏を手にする背広姿の齋藤氏 親方始め部屋の仲間達と
高校・大学の仲間達と。なぜか佐久間氏も 最後のお見送りをする齋藤氏
 春の一月五日、恒例の書き初め大会が催された。書き初めを始めたのが平成十四年であるから、今年で十二回を数える。その年々の思いを筆に託すことは、大いに意味がある。今後も続けたい初場所前の行事である。
 今年もまず親方が最初に筆をとり、「塞翁が馬」と一気に書き上げた。勢いのある字で、ことに「馬」の字は躍動感に満ちあふれている。日常のやるべきことをしっかりやっていれば、あとはドンとかまえて天命を待つような泰然自若とした心境が大切である、との意味であろうか。
 大道関は「稽古」と書いた。初心に返りしっかりした稽古を心がけようとの意気込みである。若荒雄関は「やるぞ」と書いた。毎年ユニークな言葉が出るのだが、今回はかなり本気である。
 以下各力士は「力士名鑑」に掲げたように、各自の今年にかける意気込みを筆に託した。
 また見学に来ていた、骨髄移植をして頑張っている有馬瑞希君は「ありがとう」という感謝の気持ちを堂々と書き上げた。ドナーとなった妹の杏依さんや家族、その他多くの方々への心からのメッセージである。瑞希君を部屋に誘った、自ら同じ病気を克服した女子プロゴルファー中溝裕子さんは、「百万馬力」と力強く書いた。瑞希君達の頼もしい応援団である。
 おかみさんは「共に歩む」と書いた。おかみさんの書き初めはいつも阿武松部屋という家族を、暖かく、そして力強く支えるような、心のこもった言葉である。
 親方の各力士への舌鋒鋭い講評も恒例で、チャンコをつつきながら笑いの中で和気あいあいの書き初め大会であった。
親方は「塞翁が馬」と一気に書いた ことに「馬」の字がすばらしい
大道関 若荒雄関
丹蔵 おかみさん。良いときも苦しいときも皆んなと「共に歩む」
女子プロゴルファー中溝ゆうこさん。アトムの十倍です。 有馬瑞希君心からの感謝の気持ち
有馬杏依さん。達筆ですね。 大道関「稽古」
若荒雄関「やるぞ」 丹蔵「直向き」(ひたむき)
阿夢露「勝負」 大和富士「辛抱」
藤本「奪取」 能登櫻「心を一定に」
阿武咲「新十両」 鐵雄山「だしきる」
篠原「スピード」 天津「集中力」
慶天海「恩返し」 若山「尽己」
蘇「一心不乱」 大瑠璃「感謝」
阿光「三段目」 末川「復帰」
大瀬海「真剣」 鳴海「魂相撲」
床雄「学」

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