2013/01/30
 恒例の新春書き初め大会が、平成二十五年一月五日稽古後に行われた。部屋で書き初めを始めたのが平成十四年の正月であるから、今年でもう十二年目になる。各力士の筆遣いもだんだん上達してきており、今年もそれぞれ決意や目標などを思い切り書き上げた。
 まず親方が「一以て之を貫く」と力強く一気に書いた。これは論語の一文で「(我が道は)一(いつ)以(も)て之(こ)れを貫く」と読み、自分の信念に忠実に、ぶれることなく貫く、という意味である。まさに親方の信念であり、これまでの生き方でもある。
 次に大道関は「手本」と書いた。部屋頭としての決意であろう。次に若荒雄関は「復活」と書いた。ここ数場所不振が続いているので、今年は是非とも幕内、さらには三役に復活するとの意気込みである。丹蔵関は「誠心誠意」と書いた。いかにも誠実な丹蔵関らしい言葉である。以下各力士が、下に掲げたように、力一杯筆をふるった。中でも正月場所限りで引退をする阿武山は、万感の思いを込めて「了」と書いた。悔いのない相撲人生だったことが此の人文字に込められている。
 さておかみさんは今年は「みんな頑張って」と書いた。ケガをせず思い切り相撲を取ってほしいとの願いが込められている。
 その他稽古を見学に来ていた共同通信の高村氏、後援会の野川さんも書き初めに挑戦された。
まず親方が筆をふるう 「一以て之を貫く」論語の言葉
大道 若荒雄
丹蔵 益荒海
藤本 おかみさん
もうこの言葉しかありません 高村氏
野川さん
大道関手本」 若荒雄関復活」
丹蔵関誠心誠意」 益荒海初心」
藤本全力」 大和富士天晴れ」
相坂忍耐」 能登櫻柔軟心」
慶天海辛抱」 天津起死回生」
大瑠璃「立ち向う」 篠原速攻」
末川気合」 若山前へ前へ」
大瀬海勉強」 阿夢露まっすぐ」
阿光自覚」 阿武山了」
魂」 阿武咲気迫」
床雄自立」
 去る平成二十五年一月二十七日、幕張本郷駅近くのメイプルイン幕張において、阿武山断髪式が、正月場所千秋楽阿武松部屋打ち上げパーティーに先立ち執り行われた。
 午後六時半会場中央にしつらえられた椅子に、大銀杏に結った阿武山が神妙な顔で座り、断髪式は大和富士の司会で開始された。まず司会より阿武山のプロフィールが以下のように紹介された。

阿武山プロフィール
 阿武山純平、福岡県北九州市出身。小学校五年生から高校一年まで硬式野球をしていました。ポジションはセカンドでした。格闘技好きということもあり、相撲は小学生の頃から興味がありましたが、高校三年生の時に力士になりたいと思って買った相撲の本に、阿武松部屋の部屋開きの記事が載っており、その本で同じ福岡県出身の阿武松親方を知りました。そしてその夏に、「力士になりたい」と親方に手紙を書いて送り、平成八年三月に入門となりました。
 新弟子検査では、当時の規定の173pに4pほど足りませんでしたので、少し伸ばした髪にびんづけ油のかたまりをかくし、身長計に乗って背伸びをするという裏ワザで合格を果たしました。
 ガッツはありましたが、小さな体でケガもいろいろあり、番付を上げていくことが大変な中、平成二十一年三月場所では序二段で七戦全勝し、破れはしたものの優勝決定戦に進みました。最高位は三段目八十枚目でした。
 部屋ではちゃんこ長の役目を引き受けてくれて、お客様の応対などをしてくれました。また、兄弟子として、新弟子たちの悩みや不安を聞く役として、部屋を支えてくれました。このようにして、十七年という長い年月を過ごしてまいりました阿武山ですが、この度引退をさせていただくことになりました。


 引き続き断髪の儀に移り、千葉後援会名誉顧問荒木勇氏、習志野市長宮本泰介氏、千葉後援会長鈴木喜代秋氏、町田後援会代表小山修氏等後援会の方々、日本相撲連盟専務理事大野孝弘氏、東京都相撲連盟副理事長佐久間幸一氏、専修大学相撲部監督蒲田重勝氏等相撲関係者、野球解説者森繁和氏等来賓の方々、阿武松部屋OBの元富士龍大金優氏、元幕張福本孝史氏、元武虎土井詠二氏、阿武松部屋力士の大道関、若荒雄関、丹蔵関、益荒海、大瀬海、阿光、そして阿武山のご両親津田政治氏、奈津子さんが断髪を行い、最後に親方が止めバサミを入れて断髪の儀は終了した。
 引き続きおかみさん・力士代表大瑠璃・野川律子さん・後援会の女性ファンから花束が贈呈された。
 続いて親方が挨拶に立ち、先ずこれまで阿武山を応援して下さった皆様に心からの謝意を表された。ついで阿武山に対し、初めてあったときには、まさかこんなに長く頑張ってくれるとは思わなかったが、皆様のご支援と当人の努力で長い間相撲生活を送ることができた。その間相撲部屋にいろいろ貢献してもらったし、当人も多くのことを学んだと思う。これから飲食の世界で頑張って行くわけであるが、これまで学んだことを活かしてほしい、とはなむけの言葉を贈った。最後に皆様方には今後とも宜しくご指導の程をお願いしたい、と述べて挨拶とした。
 ここで阿武山は整髪のため一旦中座した。
 整髪を終えてスーツ姿で再び登場した津田純平氏は挨拶に立ち、これまで自分を育ててくれた親方・おかみさんはじめ、部屋の仲間、後援会の皆様に御礼を申し上げ、これから新たに飲食の勉強をし、第二の人生をしっかりと邁進していくので、ご支援のほど宜しくお願いしますと述べ、断髪式は終了した。
断髪式に先立ってご両親と 断髪式に臨む阿武山
司会の大和富士 大勢の後援会の方々や関係者が駆けつけてくださった
阿武松部屋名誉顧問の荒木勇氏 習志野市長宮本泰介氏
千葉後援会長鈴木喜代秋氏 町田後援会代表小山修氏
日本相撲連盟専務理事大野孝弘氏 東京都相撲連盟副理事長佐久間幸一氏
専修大学相撲部監督蒲田重勝氏 野球評論家森繁和氏
        阿武松部屋OB元富士龍大金優氏 元幕張福本孝史氏
元武虎土井詠二氏 大道関
若荒雄関 丹蔵関
益荒海 大瀬海
阿光 阿武山父津田政治氏
阿武山母津田奈津子さん 親方が止めばさみを入れる
親方と一緒に心よりの御礼 おかみさんから花束贈呈
野川律子さんから花束贈呈 親方は今までご支援いただいた皆様に感謝の意を表された
整髪し背広姿で再登場の津田氏は、これから飲食の仕事で頑張りたいと決意を述べた。 千葉後援会長鈴木氏より、全国の後援会長や関係者からのご祝儀を代表して手渡された
お見送りする津田氏に、多くのみな様が「がんばれよ」とはげましの言葉をかけた
 阿武山の断髪式に引き続き、阿武松部屋正月場所千秋楽打ち上げパーティーが開催された。司会は千葉後援会の池田博氏にバトンタッチ。まず始めに千葉後援会役員田久保良作氏が開会の辞を述べられた。続いて主催した千葉後援会長鈴木喜代秋氏が挨拶に立ち、特に上位陣のふがいない成績に対し厳しくも暖かな叱咤激励をされた。次に名誉顧問の荒木勇氏は、入門した阿武咲に大きな期待を寄せると共に、これを刺激に部屋全体が盛り上がってほしいと述べられた。

 次に宮本習志野市長は、阿夢露がケガから復帰し、序二段全勝優勝したことを讃え、今ケガでリハビリ中の力士も彼に続いて頑張ってほしいと激励された。最後に日本相撲連盟専務理事の大野氏が、このところ幕下上位陣が充実してきており、大いに期待したいと述べられた。
 引き続き来賓紹介の後、千葉後援会鈴木会長から、親方・おかみさん・各力士・床雄にご祝儀が贈呈された。
 ここで親方が挨拶に立ち、今場所の上位陣のふがいなさは、全部自分の責任であり、今後特に関取衆には初心に返って、必死になって稽古をし、白熱した相撲が取れるよう指導していきたいとし、また幕下陣はかなり充実してきており、この一年一人でも多くの関取が誕生するよう指導していきたいと決意を述べて謝辞とした。

 続いて千葉後援会役員の熊倉一夫氏の御発声により乾杯、会食に移った。会場には正月場所打ち上げということもあって、多くの方々が来場され立錐の余地もないほど。あちこちで力士達と歓談する姿が見られた。
 宴もたけなわというところで、前回に引き続き株式会社モントレックスさまより女性用高級時計のご提供があり、大道関とのジャンケン大会で大いに盛り上がった。結局時計をゲットしたのは、女性ならぬ大道関の甥っ子さんで、そのあどけない顔は、時計よりもジャンケンに勝ったことがうれしいといった感じであった。

 引き続きビンゴゲームでは、多くの景品が配られた。
 大いに盛り上がった打ち上げパーティーもいよいよお時間、千葉県議の横山秀明氏の三本締めをもって終了した。
司会をされる千葉後援会池田博氏 開会の辞を述べられる田久保良作氏
鈴木千葉後援会長は厳しめのご挨拶 名誉顧問荒木氏は大勢の方々のご来場に感謝された
宮本習志野市長は阿夢露の活躍をたたえられた 大野氏は今年の幕下陣の活躍を期待された
ご祝儀を頂く大道関 若荒雄関は来場所の活躍を誓う
丹蔵関は九勝六敗の好成績で、勝ち越し賞も頂いた 序二段優勝で復帰を果たした阿夢露には優勝のご祝儀も
阿武松親方は白熱した相撲で土俵を沸かせるることができるよう、しっかりと指導していきたいと決意を述べた 熊倉氏の御発声で乾杯
親方は大道関に入門時の初心に返ってしっかり稽古するよう指導した 阿武咲に多くの方々が期待の言葉を贈った
宮本市長と談笑する丹蔵関。 大道関と後援会のみな様
中央がたくましくなった鈴木兄弟 若荒雄関と談笑する後援会の方々
専修大学の恩師大野氏に激励される大瑠璃 能登櫻は来場所の決意を語る
女性ファンとツーショットの阿夢露 チャンコ番の慶天海と篠原
森繁和さんと談笑する若荒雄関 専修大学相撲部監督蒲田氏にアドバイスを受ける大和富士
益荒海と元キッズ阿武松の滝口君。後ろは蒲田監督のご子息 おかみさんはご多くの来場の方々にご挨拶にまわる
両手に花でうれしそうな若荒雄関 感謝の意を込めてお酌をする末川
勝ち越した丹蔵関によくやったねと労う後援会の方々 阿光と滝口君。滝口君はキッズ阿武松の後輩。
ジャンケン大会の賞品、女性用高級時計 大道関とジャンケン。これでかなりの人が淘汰された
最後に大道関に勝ったのは、なんと大道関の甥っ子さん 立錐の余地もないほど多くの方々が駆けつけてくださった
見事ビンゴ。賞品をお渡しする藤本 相坂。あれれ眠たくなったかな。
賞品をお渡しする天津。後ろは阿夢露と大瀬海 やっとビンゴだ。よかったねと床雄
若山は親方の話にそっと聞き入っている ビンゴの数字を白板に記す床雄
故田久保千葉後援会長のひ孫さんと談笑する親方とおかみさん 横山千葉県議の御発声で三本締めをもって閉会
ご来場のみな様を笑顔でお見送りする親方 お見送りする力士達
本当に今日はありがとうございました。

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