07/06/08
 去る平成十九年五月二十七日、阿武松部屋において富士龍断髪式並びに五月場所の打ち上げパーティーが、東京後援会の主催で執り行われた。

 午後六時、多くの後援会の皆様の拍手の中、富士龍が大銀杏姿で入場。司会溝口氏によりプロフィールが紹介され、引き続き断髪の儀に移り、名誉顧問の荒木勇習志野市長・専修大学OBで大阪府泉南市議会議員の谷外嗣氏・当面富士龍が料理の修業をさせていただく「あかべこ月亭 市ヶ尾店」遠藤圭一氏・専修大学相撲部監督大野孝弘氏・東京後援会会長黒須弘道氏・千葉後援会会長鈴木喜代秋氏・埼玉後援会会長近藤哲可氏・大阪後援会会長山田悦子氏等が、順々にハサミを入れた。最後にご両親がハサミを入れた後、親方がトメバサミを入れ大銀杏を高く掲げ出席者に披露した。引き続きおかみさん・力士代表阿武山、後援会の方々と次々に花束が贈呈された。最後に親方が挨拶に立ち、後援会並びに関係者各位の、これまでの富士龍に対する支援を感謝されると共に、富士龍のこれまでの頑張りをねぎらった。そして、富士龍が学生出身者の入門の道を開いてくれたと、感謝の意を表され、不運のケガや病気により、後一歩で関取にしてあげれなかったが、病気を抱えながらも懸命に頑張ったチャレンジ精神は、必ず今後の人生において力となる、と激励の言葉を贈られた。

 ここで富士龍は整髪のため一時中座し、会場は五月場所の打ち上げに移った。まず始めに黒須東京後援会長が挨拶、引き続き親方が挨拶に立ち、ここのところ四場所負け越し続きの片山に、普段の生活から意識改革をする必要があると、厳しい注文をつけると共に、幕下上位の中西・八木ケ谷・古市に、気持ちを強く持って精進するよう促し、自分も初心に返って指導していきたいと抱負を語った。その後荒木市長が挨拶に立ち、富士龍の両親をねぎらい、また専大OBの谷氏から、富士龍引退後の再出発には、全力を挙げて支援するとの力強い言葉を頂戴した。引き続き鈴木千葉後援会長の発声により乾杯、会食に移った。部屋一杯に集まった後援会や関係者は、ちゃんこ鍋をつつきながら
、力士たちと楽しいひとときを過ごした。恒例のビンゴ大会は八木ケ谷の軽妙な司会によって進められ、最後はビンゴ者が一気に出てしまい、おかみさんとのジャンケンによって景品が配られる一幕もあった。

 宴も終盤に入った頃、元富士龍の大金氏が整髪を終え背広姿で再登場すると、場内は割れんばかりの拍手と歓声で包まれた。大金氏はこれまで応援していただいた多くの方々に心からの感謝の意を表し、今後は相撲界で培った多くの財産を糧として、第二の人生を力強く歩んでいきたいと抱負を語った。

 その後、後援会から親方・おかみさんはじめ各力士にご祝儀が贈呈された。ことに今場所序の口優勝した寺下には、特別ご祝儀が弾み満面の笑みがこぼれた。
 多くの方々が参集し、盛り上がった富士龍断髪式並びに阿武松部屋打ち上げパーティーは、午後九時半名残惜しくも無事終了した。

 なお、この日の模様をTBSテレビが取材に来ており、翌日六時十五分のニュースのコーナーで、おかみさんに焦点を当てた番組が放映された。

【富士龍プロフィール】

本名大金優。32歳。山梨県中央市出身。中学時代は水泳のバタフライの選手。谷村(やむら)工業高校入学と同時に相撲部に入り、その後専修大学の相撲部に入部したが、1年生の時大会でケガをし、大学時代は納得のいく成績が残せなかったという思いがあり、相撲部の大野監督の勧めもあって、平成9年3月阿武松部屋に入門した。入門後は緑富士の四股名で順調に番付を上げ、平成12年名古屋場所では、自己最高位の西幕下筆頭に上がったが、二勝三敗で迎えた一番で勝ち星を挙げたものの、足首をケガしてしまい、最後の一番は力が出ず負け越して関取の座を逸してしまった。次の場所再挑戦という矢先に、糖尿病・肺塞栓症を発症してし四場所休場のやむなきに至り、その後は師匠や医師と相談しながら、十両目指して精進し、平成15年には富士龍と改名し頑張ってきたが、ついに平成19年五月場所をもって引退することとなった。
大銀杏姿の富士龍が神妙な面もちで着席 まず名誉顧問荒木習志野市長がハサミを入れる
専修大学OB、大阪泉南市議、谷外嗣氏 「あかべこ月亭」市ヶ尾店 遠藤圭一氏
恩師専修大学相撲部監督、大野孝弘氏 東京後援会長、黒須弘道氏
千葉後援会長、鈴木喜代秋氏 埼玉後援会長、近藤哲可氏
大阪後援会長、山田悦子氏 力士代表、片山関
力士代表、古市 富士龍の父親、大金利治氏
富士龍のおかあさん、大金信子氏 最後に親方が止めバサミを入れる
おかみさんからご苦労様と、花束が贈呈された。 最古参となる阿武山からも花束を贈られる
おかあさんが「ありがとうございました」と深々とお辞儀をされる 親方挨拶。ご参集の皆さまへの感謝と富士龍へのねぎらいの言葉を述べられた。
打ち上げパーティーに移り、鈴木千葉後援会長のご発声で乾杯。 親方をはさんで荒木市長(向って左)と黒須東京後援会長
ちゃんこをつつきながら、五月場所の話題などに話が弾む この日は立錐の余地もないほど大勢の方々が来られた
力士たちは感謝の気持ちを込めて接待 ビンゴ大会。司会は八木ケ谷、おかみさんも大忙し
整髪を終えて背広姿で再登場した大金氏が、みなさんに感謝の気持ちと、第二の人生への決意を語った。 みごと序ノ口優勝を果たした寺下。今後に期待。
ヘーイ、いらっしゃい。美味しい焼きそばだよ! 東京後援会主催打ち上げでは恒例となった屋台の焼きそば・焼き鳥。近所の子供たちも楽しみにしている。
 元大闘馬の馬場隼人氏が、「NHK大相撲中継」(平成十九年夏場所展望号)に、「お相撲さんのセカンドキャリア」の第一回を飾り、エアーセントラル(全日空系の子会社)でパイロットとして活躍する姿が紹介された。また、元梓弓の山本俊作氏も、「相撲」(2007年夏場所展望号)に、三重県名張市で「もつなべ道場」を営み、その好評ぶりが紹介されている。

 相撲人生で培ったことを、第二の人生で生かし活躍する姿は、多くの力士たちに勇気を与えるだろう。お二人の今後の更なる活躍を祈りたい。

なお、もつなべ道場は、三重県名張市桔梗が丘5−8−74(рO595−65−5081)に所在する。近くにお寄りの節は、ぜひご来店下さい。
「NHK大相撲中継」(平成十九年夏場所展望号)より 「相撲」(2007年夏場所展望号)

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